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堂々とする労働組合執行委員たち

【経験者が語る】労働組合の執行委員になるメリット・デメリットとは?

 
労働組合ってどんな組織?執行委員って何するの?
執行委員に誘われたけど、大変そうだし引き受けるか悩む…
執行委員になるメリットとデメリットは?

そんな疑問にお答えします。

 

記事でわかること

  • 労働組合の定義と役割
  • 執行委員の役割と手当
  • 執行委員になるメリットとデメリット(対策あり)

 

こんにちは、フロッケンJr.です🐸

僕は入社3年目で労働組合の執行部に立候補で入り、6年間の任期で委員長にも就任しました。

世間一般では、執行委員になることを敬遠する方が多いと聞きます。

経験した僕に言わせれば、断るなんてとんでもない!

もしあなたが労働組合執行委員への誘いを断るなら、自己成長や出世、社内における良好な人間関係の構築など、働きやすい環境をつくるための大きなチャンスを失うことになるでしょう。

僕は労働組合の活動を通して様々な恩恵を得てきました。

執行委員になることはもちろんメリットばかりではなく、デメリットもあります。

しかし、それを承知で対策していけば大丈夫!

本記事では、労働組合の執行委員になる具体的なメリットやデメリット、その対策について紹介します。

 

 

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労働組合とは

もしあなたの会社に労働組合が存在するなら、入社後の社員教育で「労働組合」という組織についての説明があったかと思います。

しかし、中身をすべて理解できた方は少ないのではないでしょうか?

ここでは、理解しやすいようあえて詳細は避け、簡単に説明したいと思います。

 

❶労働組合の定義

厚生労働省のホームページでは、労働組合について以下のように定義されています。

労働組合は「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体」、すなわち、労働者が団結して、賃金や労働時間などの労働条件の改善を図るためにつくる団体


引用:厚生労働省HP

平たく言えば、「今より高いお給料がもらえて、今より働きやすい職場になるよう会社と交渉するために団結した組織」が労働組合ですね。

また、労働組合への加入は非管理職に限定されていて、管理職の加入は労働法により認められていません。

つまり、管理職になった途端、組合員から脱退するカタチになります。

 

❷労働組合の主な役割

労働組合の役割は会社によって異なりますが、大枠は同じだと思います。

ここでは、僕の会社の労働組合を例にとってそれぞれ具体的に説明します。

 

①賃金交渉

春闘と呼ばれるもので、毎年度末に次年度の給与の昇給額や賞与(ボーナス)の支給月数などについて、会社が提示する数値の妥当性を確認します。

また、これらの数値が組合員の希望と合致していなければ、組合員の意見要望をもとに賃上げ交渉をします。

 

②労使協議会

組合員の意見要望を集めて職場環境の改善に取り組みます。

僕の会社では月1回の頻度で実施しています。

組合員の意見要望は、口頭あるいは意見書なるものを配布することで収集します。

これは全国共通だと思いますが、会議が終わったら議事録を作成して全組合員に配布します。

 

③組合大会の開催

年に1回、組合員に対して組合活動の報告と今後の活動方針、役員の紹介などを行うため、組合大会なるものを開催します。

組合大会ではさまざまな報告および活動方針などについて決議を行いますが、これらは組合員の2/3以上の賛成票をもって承認されます。

 

④レクリエーションの開催

僕の会社では、年に一回組合員の親睦を兼ねて食事会やボーリング大会などのレクリエーションを開催することが恒例です。

労働組合では、いつどこで何を開催するのか計画し、ビンゴ大会など景品を設けることもあります。

このような活動を通して、執行部と組合員の交流を深め、意見交換することも目的の一つです。

 

 

各執行委員の役割

委員長の指示を待つ労働組合の執行委員

労働組合の運営の中心となるのは委員長、副委員長、書記長で「三役」と呼ばれています。

その補佐役として、初期次長や会計監査を担う財政部長、その他執行委員がいます。

三役以外の役職については、会社によって役名や役割が異なります。

ここでは、僕の会社の場合を例にお話ししたいと思います。

 

①委員長(三役)

労働組合のリーダーとして会社との賃金交渉など、各活動の中心を担います。

各執行委員の意見をまとめ、指示を出して活動を推進します。

 

②副委員長(三役)

委員長の補佐役です。

委員長が不在の際は、委員長代行を務めます。

 

③書記長(三役)

主に事務折衝(労使協議会前に行われる組合と会社の意見のすり合わせ)など、会社と労働組合の連絡役を担当します。

 

④財政部長

労働組合の金庫番として、組合活動に関わる収入および支出などの会計を管理します。

組合大会では1年間の会計報告を行います。

 

⑤教育担当部長

三役を経験したベテランが担当する各執行委員の指導役です。

ちなみに僕は1年目に書記次長、2年目に副委員長、3年目〜4年目に委員長、5〜6年目に教育担当部長を務めました。

 

 

執行委員を務めるメリット

自信満々の労働組合の委員長

それでは、執行委員を6年経験した僕が実感している「執行委員を務める8つのメリット」をご紹介します。

 

❶手当がもらえる

会社の給与とは別に労働組合からお金がもらえます。

金額は役職によって異なり、僕が勤める会社の労働組合の場合は下表のとおり。

各役職の手当一覧表

委員長7,000円/月
副委員長6,000円/月
書記長6,000円/月
財政部長6,000円/月
その他執行委員4,000円/月

労働組合とは本来、会社とは切り離された組織なので、会社によっては組合活動に従事していた時間分は給与から差し引かれる場合もあるかもしれません。

僕の会社では、会社からの給与も労働組合からの手当も両方もらえます。

 

❷経営の知識が得られる

労働組合では経営指標を分析して、会社の経営状況を評価する必要がありますから、経営に関する知識が必然的に身につきます。

会社が提示する事業計画(売上目標や営業戦略などの計画)の妥当性に口を出すためには、経営状況を把握しておく必要があるからです。

サラリーマンならいずれは出世して経営陣に加わることになるわけですから、経営に関する知識の習得は必須ですよね。

昇格試験なるものを設け、経営に関する問題を出題する会社も多いと思います。

早い段階で学んでおくことをおすすめします。

 

❸社内事情に詳しくなる

執行委員であれば、いち早く社内事情を知ることができます。

会社の経営状況の他、賃金の改定や賞与月数、組織改変(部課構成の変更など)や誰某の昇格・異動などの情報を誰よりも早く知ることができるんです。

だから何?って思う方もいらっしゃるかと思いますが、組織改変や異動を事前に知っていれば大きな環境の変化にも戸惑うことがないようあらかじめ用意できます。

何より多くの同僚から頼りにされることでしょう。

 

❹人脈を広げられる

委員会では年齢を問わず部署をまたいだ交流ができます。

僕はメーカーの技術職なので、仕事では営業とのやりとりが多く、営業の諸先輩方と仲良くなれたことは仕事にも大いに役立ちました。

ものづくりをする身としては、営業が持っている顧客情報や製造の加工ノウハウなど、他職種の方の話は非常に興味深いものがありました。

将来経営を担う立場になったとき、他職種の仕事のプロセスを知っておくことはきっと役に立ちます。

なぜなら、経営陣の主な役割は各業務プロセスの最適化を図り成果を最大化することだからです。

 

❺経営層に顔が売れる

経営者と対面して交渉を行うため、良くも悪くも顔が売れます。

良い印象を与えられるかどうかは自分次第ですが…

少なくとも労働組合の執行委員会に立候補あるいは推薦されて選ばれたのですから悪い印象を持たれることはないはずです。

むしろ、積極性や支持率の高さが評価されるため、良い印象を持たれることがほとんどだと思います。

 

組合員から頼りにされる

会社のご意見板である労働組合の執行委員会には、組合員から多くの要望や不満を言われます。
つまり頼られるわけです。

そう言った声に真摯に対応していけば、「あいつは頼りになるやつだ」という印象を持たれるはず。

よく社外営業よりも社内営業の方が建設的だと言う人がいますが、ある意味そのとおりで社内の印象操作は大事ですよね(笑)

社内で発言力を持っておけば仕事をスムーズに進められるようになりますので。

 

❼任期中は異動になる可能性が低くなる

労働組合法によれば、会社が労働組合の活動に介入して妨害する行為を不当労働行為として禁止しています。

つまり、執行委員会の任期中に異動させられる可能性は限りなく低いといえます。

もちろん例外はあります。

会社の規模があまり大きくなければ余剰人員も少なく、人事も選択肢が狭いため異動は避けられないかもしれません。

それでも非執行委員よりは異動の候補になる確率は低くなるはずです。

 

❽出世しやすくなる

現に僕の会社では、経営層のほとんどが労働組合執行委員経験者です。

あくまで僕の持論ですが、以下の理由から出世しやすくなると考えます。

労働組合執行委員会が出世しやすい理由
❶若手からの信頼の高さを会社に示せる
❷やる気(積極性)をアピールできる
❸会社の現状や今後の方向性について理解できている
❹スピーチがうまくなる

 

まず、執行委員は若手からの信頼が高くなれば選ばれません。

役員になれるかどうかは組合選挙によって決まるからです。

また、立候補した場合あるいは現行の執行委員からの誘いを受け入れ組合活動に取り組む積極性は、高く評価されるはずです。

多くの会社では管理職になるための試験が設けられており、その中で経営知識に対する理解度が試されています。

経営知識が十分にあり、会社の現状や今後の方向性についてよく理解できてる執行委員を管理職に任命することは、経営者にとっても容易な選択ですよね。

執行委員は組合の代表として様々な場面で人前に立つ機会があるので、スピーチがうまくなります。

僕はアドリブで話をすることが苦手だったので、克服することも委員長に立候補した理由の1つでした。

上記①〜④の効果は、委員長を経験すると特に顕著に現れます。

 

 

執行委員を務めるデメリットと対策

悲しげな労働組合の委員長

さまざまなメリットについてご紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。

それでは「執行委員を務める3つのデメリットと対策」についてご紹介します。

 

❶会社と交渉しなければならない

僕が思うにこれが1番のデメリットじゃないかと思います。

賃上げ含む交渉を行うことが労働組合の大きな役割ですが、ときには会社側との折り合いが合わず意見が衝突することもあるでしょう。

このような場合、交渉の仕方によっては印象を悪くするかもしれません。

議論が白熱してつい喧嘩腰になってしまうことも…

そのような場合、人事評価を下げることにつながりかねません…

労使関係はうわべ上、平等とは言われるものの所詮は雇われの身…

絶対的に「会社側の方が強い」のは当たり前です。

そこで僕は、交渉をスムーズかつ衝突が発生しないよう交渉の方法を工夫していました。

それは、WIN-WINの関係づくりです。

組合側、会社側の双方にメリットがあることを強調して交渉を進めるやり方です。

例えば、「時短勤務期間の延長」を求めたい場合、まず会社の離職率の上昇や労働人口の減少などの時代背景を問題に挙げます。

そして、「時短勤務の延長」が離職の抑止や女性の雇用による一定数の社員確保につながることを訴えます。

僕が委員長のとき、このように交渉して時短勤務の延長改訂と、全社トイレの洋式化工事を成約することができました。

 

❷仕事が増える(通常業務が圧迫される)

通常業務に加え、労働組合の活動も行わなければならないので当然ですよね。

しかし、よほど意地悪な上司でない限り考慮して業務のボリュームを調整してくれるはずですし、組合活動で働いた分の手当はしっかりもらえます。

会社にもよると思いますが、最低限の活動にとどまれば大した作業量ではありません。

組合活動での作業量は「会社や職場をもっと良くしていきたい」その熱量に比例します。

やるからには全力で活動をした方が結果が出やすくやりがいが感じられて楽しくないですか?

何事も中途半端にやるとつまらなくなると思います。

結局は心の持ち方次第、それが大変だと思うか楽しいと思うかですよね。

 

❸不満を聞かねばならない(社内の闇を知る)

組合員から多くの不平不満を聞かなければなりません。

ネガティブな意見をたくさん聞いてると良い気はしませんよね。

けどそれって「それだけあなたが頼られてる」とも言えませんか?

今後のサラリーマン生活をながーく生き抜くためには、「多様な意見を広く受け止め、ときには受け流す」それくらいの度量が必要かもしれません。

僕的には「立場によって感じ方や考え方が違っておもしろい」と楽しんでました。

 

 

まとめ:組合活動に参加する意義

明るい未来を話し合う労働組合の執行委員たち

いかがだったでしょうか?

この記事を読んで少しでも労働組合執行委員をやってみようかなと思っていただけたら嬉しいです。

もし執行委員になったなら、人生において多くの時間を占めるであろう仕事の時間をより良い時間に変えていく覚悟で取り組んでみてください。

そうすれば、きっと今より豊かで幸せな人生になるはずです。

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