今なぜITの知識が必要とされてるの?
非IT企業の社員でも取得するメリットってある?
そんな疑問にお答えします。
記事でわかること
- ITパスポートの概要
- ITリテラシーが必要とされる理由
- ITパスポートを取得するメリット【5選】
こんにちは、フロッケンJr.です🐸
僕は機械設計を生業とするサラリーマン。
そう、非IT企業の社員です。
ITパスポートの通信講座を受講し、1発で合格しました。
株式会社フォーサイトの合格者インタビューにも出演しています。
機械設計のエンジニアをされている竹田さん。ITリテラシーを高めたいと思い受験を決意されました。過去に別講座でフォーサイト…
「ITとは縁がなかった僕が、なぜITパスポートを取得しようと思ったのか」これには多くの理由があります。
近年、IT人材に対する需要は飛躍的に伸びていることは周知の事実。
現代社会においてIT関連資格の保有者が優遇されることは必然です。
IT関連資格は様々ありますが、中でもITパスポートは幅広いビジネスパーソンにおすすめできる資格と言えるでしょう。
本記事では「ITパスポートを取得するメリット」について様々な視点からお伝えしたいと思います。
ITパスポートとは?
「ITパスポート(略称:iパス)ってどんな資格?」まずはそんな疑問を解消するため、資格の概要について簡単にわかりやすく説明していきたいと思います。
すでにご存知の方は読み飛ばしていただいて結構です。
∗最新情報については試験元(IPA)のホームページをご参照ください。
❶資格概要
ITパスポートはIT系の国家資格として有名です。
ちなみに、資格は試験の主催者や認定者によって以下の3種類に大別されます。
- 国家資格
⇒国や国から委託された機関が主催し、法律に基づいて国が認めるもの - 公的資格
⇒民間団体や公益法人が主催し、官庁や大臣が認定するもの - 民間資格
⇒民間団体や企業等が主催し、独自の審査基準に基づいて認定するも
資格は個人の知識量や技量が資格を主催、認定する各機関が定める基準に達していることを証明するもの。
主催・認定する機関の信頼度の高さが、資格の社会的信用に直結すると言っても過言ではありません。
つまり、その能力について国に認められているiパス取得者は、社会的信用が非常に高いと言えるでしょう。
❷試験概要
ITパスポートはITに関する基礎的な知識の有無を問う資格ですので、試験の出題範囲が幅広いのも特徴です。
試験時間は2時間、以下3つの分野から100問の問題が四肢択一形式で出題されます。
- ストラテジ系(経営全般)
⇒35問程度 - マネジメント系(IT管理)
⇒20問程度 - テクノロジ系(IT技術)
⇒45問程度
合格基準は1000点満点中600点以上かつ各分野300点以上となっています。
つまり、各分野の設問をバランスよく得点する必要があります。
試験方式はCBT(Computer Based Testing)方式が採用されています。
試験場に用意されているパソコンに表示された問題をマウスやキーボードを利用して解答します。
❸難易度
ITパスポートの合格率は50%前後。
学生や非IT企業に勤める受験者も多いことから、IT関係の仕事をされている方であればさほど難しい資格ではないと言えるでしょう。
合格率は単純に受験者に対する合格者の割合を指したもの。
すべての受験者が真面目に勉強している訳ではないので、合格率50%の難易度はそこまで高くありません。
非IT社員の僕でも1発合格できたくらい。
計画的に学習を進めれば2〜3ヶ月の勉強期間で合格することも不可能ではありません。
❹合格に必要な勉強時間
ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間を明確に定めることは個人差が大きく難しいですが、インターネットの調査によればおおよそ以下のとおりとなっています。
- ITの知識がある人
⇒約100~150時間 - ITの知識がない人
⇒約180時間
とは言っても、なにを根拠に算出しているのか全く不明なので、あまり当てにしすぎない方が良いかと思います。
ちなみに非IT社員の僕が勉強した時間の合計は約90時間(1日1時間×3ヶ月)の勉強でした。
僕はいつも独自の計算式によって、合格に必要な目安時間を算出します。
今回も計算した値で計画を立てて、1発で合格することができました。
勉強時間の目安を決定する上では、自分の実力に見合った数値とすることが重要です。
僕が考案した「実力に見合った勉強時間の算出方法」について詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ。
学習計画を立てるために勉強時間の目安を知りたい!ネットに掲載してる勉強時間の目安って本当に信用できるの? そんな疑問にお答えします。 記事でわかること ネ[…]
ITリテラシーが必要な理由
冒頭で述べたように現代社会においては、多くの社会人にとって最低限のITリテラシー(知識)が必要です。
経済産業省の調査によればIT人材の需要は右肩上がりで増えており、2030年には約45万人の人材不足となることが予測されています。
* 出典:IT 人材需給に関する調査報告書P42(みずほ情報総研株式会社)
IT人材の需要拡大に伴い、ITパスポートの受験者数も年々増加しています。
* 出典:累計応募者数の推移(IPA)
このように社会全体がIT人材を求めており、多くの方がITリテラシーを高める必要性を感じていることがわかります。
それでは、なぜITリテラシーが必要とされるようになったのでしょうか?
ここからは、ITリテラシーが必要とされる理由について詳しく解説していきたいと思います。
❶基盤システムがIT
仕事でパソコンやスマホ等を使うのが当たり前の時代。
多くの会社では、通常業務において様々なIT機器やITシステムを使いこなせなければなりません。
また、データでやり取りすることが増えたことから、社会全体で情報漏洩に対するセキュリティ強化が求められています。
システムだけでは限界があるため、社員のIT教育が各企業の必須課題となっています。
この流れは今後ますます進むことが予測されており、事務員が当たり前にAIを活用する時代が来るかもしれません。
パソコンやスマホが開発されてから瞬時に広まり利用を余儀なくされたように、来るべく時に備える必要があると僕は思っています。
❷少子高齢化による労働力不足
日本では少子高齢化が著しく、2025年には国民の約30%が高齢者(65歳以上)になると予測されています。
一方、未来の働き手となる若者はどんどん減っており、2025年には全人口に対する15歳未満の割合は約11%まで減少すると言われています。
∗出典:高齢化の現状と将来(内閣府)
急激に進む少子高齢化による労働人口の減少によって、各社とも新入社員の確保に四苦八苦してる状況が続いています。
しかもこの流れはこれからも永らく続くことが予測されています。
そんな中で企業が存続・発展していくためには、社員一人当たりの生産性を上げていくしかありません。
各企業では今後ますます評価の能力主義化が進み、時間当たりの成果拡大が求められていくことでしょう。
我々サラリーマンは、仕事の基盤となるIT機器やITシステムを駆使して業務効率化を図っていくしかありません。
❸経済発展のための生産性向上
上述したとおり、企業は我々サラリーマンに対して業務効率化により生産性を向上することを求めています。
国も同様に、国民一人当たりの労働生産性(GDP)を高めることで経済発展を促し、国を豊かにしたいと考えています。
IT関係資格に国家資格が多いことからも、国が積極的にIT人材を求めていることが伺えます。
「IT化により生産性を高め、経済発展を図る」これは日本だけでなく、もはや世界的な動向ですよね。
ITの活用は手っ取り早く生産性を上げる手段として最適です。
ITリテラシーを高めることで、様々なIT機器やITシステムを使いこなせるだけでなく情報収集能力が上がります。
ITパスポートを取得するメリット
ここまで読み進めていただけたなら、ITリテラシーの重要性については理解していただけたかと思います。
ITパスポートはITの基礎学習、とても実務に活かせるものにならないのでは?
お金と時間をかけて苦労して取得してもそんなにメリットないんじゃない?
そう思われた方もいるかもしれません。
そんな疑問を解消すべく、ここからはITパスポートを取得する具体的なメリットについてご紹介いたします。
❶最低限のITリテラシーが得られる
IT機器の活用が当たり前になった現代社会では、ITの知識はどこにいても求められるポータブルスキルです。
ITパスポートの試験範囲は、非IT企業においても最低限求められる知識範囲に設定されています。
特に非IT社員のIT入門学習としてはおすすめの資格と言えるでしょう。
ITの基礎ができていれば、ITを活用した業務効率化は容易いこと。
さらに学習を重ねることで様々な応用ができるようになり、より高度なIT活用も可能になります。
iパスは、ITを積極的に活用していくための足がかりとして最適です。
合格を機にさらなる上位資格にチャレンジする方も多いと聞きます。
ITの基礎ができていれば理解力が高まるので、上位資格へのチャレンジも圧倒的に楽になりますから。
❷就職(転職)や進学に活かせる
なんと言っても国家資格!
あなたの持っているITリテラシーについて国が保証している訳です。
多くの企業がIT人材を求める中、社会的信用の高いITパスポート資格の取得は就職活動や進学において有利になることは間違いないありません。
IT人材の育成に力を入れている
一部の企業では、iパスの取得を支援・義務付けていたり、新卒採用時のエントリーシートでiパスの合格やスコアを確認しているそうです。
情報セキュリティに関する素養を重視する
一部の省庁では、国家公務員の採用面接においてiパスの所持を確認しているそうです。
ITや経営全般の教育に力を入れている
一部の学校では、iパス合格を意識した授業を導入したり、合格による入試優遇措置や単位認定を行っているそうです。
IT企業への転職を考えているIT未経験者にとっても、iパスは唯一無二の大きな武器となるはずです。
∗参考:ITパスポート活用事例(IPA)
❸ITの専門家と円滑な会話ができる
IoTやAIの活用が急がれている情勢では、IT企業の社員じゃなくともITの専門家と協力してプロジェクトを進めるといったことも珍しくはありません。
専門用語が飛び交うIT専門家との会話は簡単ではありません…
ある程度の知識がなければ、プロジェクトを円滑に進めることは難しいでしょう。
iパスではITの基礎知識が身につけられるので、専門家とのコミュニケーションもスムーズになります。
これが僕がIパスを取得した大きな理由です。
僕はインフラ工事において使用する工具や装置を開発するエンジニアですが、工事人員不足といった問題を解決するため、省力化・省人化を目的とした製品開発が求められるようになってきました。
そんな中、ITを活用した開発プロジェクトが年々増加していることを実感し、Iパスを取得することに決めました。
このような機会が今はなくとも、いずれ多くの方に訪れるはず。
未来に備え、十分に準備をしておきましょう。
❹幅広い分野の知識が得られる
ITだけでなくITを活用するための基盤となる企業活動、経営戦略、会計や法務など幅広い分野の基礎知識が得られます。
企業経営に関する多くの基礎知識が得られることから新入社員のみならず、経営側の立場である管理職にとっても役に立つ資格です。
具体的には、以下のような分野について学ぶことができます。
- 情報セキュリティー
- 企業コンプライアンス
- 経営全般
情報セキュリティーについて詳しくなることで、インターネットやメール等によるウィルス感染や情報漏洩のリスクを回避できるようになります。
知的財産や個人情報に関する法律の知識を身につけることで、著作権侵害などの法律違反や個人情報を漏洩するリスクについて理解を深めることができます。
経営戦略の立案方法や財務指標の算出・評価方法など、社会人として備えておきたい経営全般の知識が得られます。
どれも企業にとってはすべての社員に身につけていてほしい知識ばかりです。
多くの企業がIパス取得を推奨しているように、合格した暁にはあなたの社内評価は爆上がりすることでしょう。
❺他の資格試験で優遇が得られる
ITパスポートの試験の結果が750点(/1000点)以上なら、ITコーディネータ(ITC)試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験できます。
問題数が約40%減るだけでなく、受験料も半分程度になるため、ぜひとも活用したいものですよね。
ITCとは、自社内やクライアントに対して最適なIT導入支援やIT改善を提案するコーディネーターになるため経済産業省が推進する資格です。
ITを活かした経営を目指す経営者や、それを支援する管理職、あるいはIT経営を指南するコンサル業務に興味がある方にとっては役に立ちそうな資格ですね。
ITC資格について詳しく知りたい方はITC資格取得サイトをご参照ください。
新たな挑戦をスタートさせよう
いかがだったでしょうか?
本記事を読まれて少しでも疑問が解消され、ITパスポート試験受験のモチベーションになったなら幸いです。
iパスはなんつったって国家資格!
国家資格の割に合格難易度は決して高くなく、勉強の労力に対する効果は非常に大きいですよね。
第4次産業革命の進展により、私たちの生活はどんどんIT化が進むでしょう。
そんな時代の流れも視野に入れて、人生設計を考え直してみても良いのではないでしょうか?
僕は未来を見据えて準備を進めます。
行動あるのみ!一緒に明るい未来を作っていきましょう!
冒頭で紹介したように僕は通信講座(フォーサイト)を利用してIパスを勉強しました。
通信講座の二大巨頭といえば「フォーサイト」、「生涯学習のユーキャン」ですね。
両講座とも無料の体験学習や資料請求ができますので、合格に向けた第一歩として進めてみてはいかがでしょうか?