誰でも簡単に効率的に暗記できる方法ってないのかな?
そんな悩みや疑問をお持ちではないでしょうか?
本記事ではそんな悩みや疑問にお答えします。
記事でわかること
- 資格試験対策に最適な暗記方法
- 暗記が苦手でも簡単に覚えられる方法
- 時間がなくても効率的に暗記する方法
こんにちは、フロッケンjr.です🐸
資格勉強において暗記は避けて通れませんよね?
僕はおそらく暗記が苦手です。
というのは、中学や高校の同窓会で旧友と昔話をしてもほとんど覚えていないからです…
そんな記憶が苦手な僕は、資格試験対策として暗記に関するあらゆるテクニックを考え身につけてきました。
その結果、一級建築士をはじめ10の資格を取得することができました。
本記事では、暗記が苦手な僕でも多くの資格試験に合格できた効率的に暗記できる方法を詳しくご紹介していきたいと思います。
❶暗記しやすい環境をつくる
疎かにされがちですが、暗記しやすい環境をつくることはとても重要です。
スポーツでも体調が悪いと実力を発揮できないのと同じで、効率よく記憶することにおいても脳のコンディションを整えることは超重要!
まずは“暗記しやすい環境を整える”ことから始めましょう。
集中できる環境をつくる
脳で同時に処理できる情報量には限りがあります。
テレビを見ながら音楽を聴きながらの勉強では、集中力は確実に低下してしまいます。
勉強以外のことに脳を使ってしまうのだから当然ですよね。
ながら勉強よりも雑音や雑念を限りなく排除して、暗記のみに集中した方が確実に脳を有効に使えます。
集中力を阻害するものを極力排除して暗記に集中できる環境をつくりましょう。
もし、自宅のリビングやカフェなど音が気になる場所で勉強せざるを得ない場合は、耳栓をするなどして対策をしましょう。
暗記しやすい時間に覚える
暗記しやすい時間、それはズバリ「早朝」と「就寝前」です。
脳がフラッシュな早朝は、新しい情報を吸収しやすい状態であると言えます。
また、空腹状態となる早朝では交感神経が優位に働いているため、集中力を高く保つことができ暗記するには最適です。
就寝前に覚えた情報は脳のメカニズム上、記憶として定着しやすいんです。
脳にインプットされた情報は一旦海馬で保管され、大脳皮質に移ることで記憶が定着されます。
睡眠中は記憶のための一連の流れが脳内でスムーズに行われるため、就寝前に覚えた情報は記憶として定着しやすいと多くの脳科学者が提唱しています。
十分な睡眠を取る
上で説明したように睡眠は脳の情報整理だけでなく、脳を休めて翌日の集中力を長く持続させることにも役立ちます。
「よーし頑張るぞ!」と張り切って睡眠時間を削ってしまっては暗記の効率を落としてしまいます。
試験直前では一定の効果を発揮する場合もありますが、長期的に見ればデメリットの方が大きいです。
睡眠をうまく活用する方が、効率的に暗記できると言えます。
睡眠時間をしっかり取って、体調を万全に勉強のパフォーマンスを最大化して試験に臨みましょう。
❷暗記の優先順位を決める
かつて僕は英単語の暗記を、単語帳の最初のページから”すべて完璧に覚えたら次のページに進む”という方法で行っていました。
この方法では、覚えた単語を忘れるたびに何度もページを戻って暗記し直すこととなり、一向にページが進みませんでした。
次第にやる気が低下して挫折するということを何度も繰り返していました。
実は資格試験においてはすべての情報を完璧に覚える必要は全くありません。
大抵の試験では100点を取らなくても合格できるからです。
また、試験に出題される確率が高いものを優先的に覚えれば合格できる確率はグンと上がります。
どうしても理解できないものはいっそのこと捨ててしまうのも戦略です。
資格試験に合格するコツは、出るか出ないかわからない数問よりも確実に点が取れる問題の数を増やすことです。
それでは、“効率的な暗記を進めるための優先順位の決め方”についてご説明したいと思います。
暗記できたか定期的に確認する
暗記できたかどうかの確認は、勉強を始めてから試験直前まで定期的に行いましょう。
定期的にテストすることで、「最初から知っているもの」「完全に覚えたもの」と、「暗記が曖昧なもの」「覚えてないもの」を振り分けます。
こうすることで、重点的に覚えるべきものが明確になり効率よく暗記を進めることができます。
例えば単語帳でテストする場合は、完全に覚えたものには◯、曖昧なものには△、忘れてしまったものには✖️を単語の脇につけていきます。
また、完全に覚えた単語には二度と取り組まなくていいように大きくバッテンを引いて削除してください。
このようにして覚えるべき情報量をどんどん減らしていくことで、効率的に勉強を進めることができるからです。
ポイントは教科書を読むより先に、問題集や単語帳を使ってテストすることです。
そうすれば、「最初から知っているもの」や「暗記すべきキーワード」をざっくりと把握することができ、効率的な学習につながりますよね。
簡単なものから暗記する
勉強してもなかなか暗記できないと、途中でやる気をなくしてしまうことも…
モチベーションを維持するために“暗記しやすいものから始める“ことも一つの手段です。
モチベーションの高い状態では集中力も高いはずですので、より暗記の効率が良くなることに違いありません。
暗記しやすいものからさっさと覚えて、暗記しにくいものにじっくり取り組むのも戦略です。
覚えにくいものは試験直前に暗記する
資格試験では、必ずしも長期記憶を形成する必要がないということを知っておきましょう。
なぜなら、試験の時まで覚えていれば合格できるからです。
試験後に覚えたことをほとんど忘れてしまったとしても全く問題ありません。
忘れてしまったとしてもその情報を確認する方法をあなたはすでに知っているわけですから。
なかなか覚えられないものがあれば、無理に長期記憶をつくろうとせず短期記憶で勝負しましょう!
つまり、“覚えにくいものはあえて試験直前に暗記する“という戦略です。
❸情報を整理する
暗記を始める前にやるべきこと、それは「情報の整理」です。
あらかじめ覚えたい情報を整理することで効率的に暗記することができます。
ごちゃごちゃした机の上では、どこになにがあるのか覚えてられませんよね?
整理された机の上では、どこになにがあるのか覚えやすく探しものを簡単に手に取ることができます。
このことからも、必要な情報を“覚える“ “思い出す“ためには情報を整理することが重要であることがわかりますよね。
そこで、暗記の方法をお伝えする前に“視覚的にわかりやすく情報を整理する方法“についてお伝えしたいと思います。
キーワードを抜き出しカテゴリを分ける
参考書の暗記すべき重要箇所にマーカーを引いて覚えるべきキーワードを抜き出しましょう。
マーカーを引いて視覚的に目立たせることで、大量の情報の中から覚えるべき情報を絞り込むことができます。
また、その情報の意味や種類に応じてマーカーの色を分けカテゴリに分類する作業を行いましょう。
カテゴリによってマーカーを色分けすることでパッと見で文章の構成をすばやく理解できるようになります。
カテゴリの分け方や色の使い方は自由ですが、僕は以下のように分けています。
・青色マーカー:主語(××は○○)
・緑色マーカー:定義(××は○○である)
・赤色マーカー:特性(××は高い)
・黄色マーカー:数値(××は50kcalである)
さらにこの方法では、色付きの透明な下敷を乗せれば、マーカー部の文字が見えなくなり参考書を穴埋め問題のように活用できます。
隠れた文字を強く想像すれば、視覚イメージで暗記できることも大きなメリットです。
暗記した情報を思い出すとき「教科書のこのへんのページのここらへんに書いてあったような…」といった記憶のたどり方をした経験ありませんか?
これは視覚的なイメージでその情報を覚えているからです。
このように、視覚イメージを持つことで暗記した情報を思い出しやすくなります。
良い悪いイメージに振り分ける
マーカーを引いた情報の内容を「肯定的なもの」と「否定的なもの」に振り分けましょう。
内容が肯定的なものには青ペン、否定的なものには赤ペンでラインを引くことで視覚的にわかりやすくなります。
このように、情報の属性をさらに細分化して具体的なイメージをつくることで、より暗記しやすくなります。
また、情報のイメージを良いもの悪いものに振り分ける場合、さらに暗記しやすい良い方法あります。
良いイメージの情報を読むときは笑顔で、悪いイメージの情報では暗い顔で鏡に向かって自分の表情を確認しながら読み上げる方法です。
読み上げるときのトーンや表情を変えることでテンションを強制的に上下させ、強いては感情までコントロールできれば、情報と感情が結びつくことで情報のイメージを強く脳に刻むことができるでしょう。
家族や周りの人に見られると心配されてしまいますので、ぜひ一人の時間に試してみてください(笑)
関連づけて覚える
関連式や比例・反比例する特徴、対比する定義など、関連付けて覚えることでペアとなる情報を連想しやすくなります。
これらの情報は、参考書では同じページに近接して記載されていることが多いですよね。
情報の関連性がよくわかるように、ペンを使って矢印で結べば脳に記憶するイメージがつくりやすいです。
また、それらの関係性(比例、対比など)を先ほど引いた矢印の間にペンで補足するとさらにわかりやすくなるのでおすすめです。
もし、関連情報が近接して記載されていなければ、ペアとなる情報をペンで補足しましょう。
語呂をつくる
暗記する上で”語呂をつくる”はやはり有効です。
ただ語呂をつくり覚えるのではなく、語呂の具体的な映像イメージを持つことで記憶が定着しやすくなります。
絵が得意な方は描いてみるといいかもれません。
語呂は無限につくることができますが、視覚イメージに置き換えやすい語呂にするといいですね。
特に自分の好きなことや興味のあることと関連づけられればより思い出しやすくなるのでおすすめです!
脳科学の観点からも、好きなことや興味のあることは記憶が定着しやすいことが証明されています。
ちなみに、僕のつくる語呂は下ネタばかりです(笑)
❹情報に繰り返し触れる
中長期的な記憶を形成するためには、情報に繰り返し触れる必要があります。
「脳は怠け者」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
脳は日々たくさんの情報を処理する必要があるので、情報を取捨選択してなるべくセーブしようとします。
脳はインプットされた情報を重要なものとそうでないものに選り分け、重要なものだけを覚えてそれ以外を忘れるようにできています。
つまり、情報に繰り返し触れることで“脳に重要な情報“と認識させることができれば中長期的な記憶がつくれるというわけです。
それでは、脳のメカニズムを踏まえた“誰でも簡単に覚えられて忘れない暗記方法“についてご紹介いたします。
繰り返しインプットする
説明したように中長期的に記憶を定着させるためには、脳に繰り返し情報をインプットする必要があります。
エビングハウスの忘却曲線をご存知でしょうか?
ドイツの心理学者であるエビングハウスは、一定期間をあけ復習を繰り返すことで記憶の定着率が大きく向上することを発見しました。
インプットした情報は時間の経過に伴い緩やかに忘却への道をたどります。
しかし、“復習することでその情報を完全に忘れてしまうまでの時間が長くなる“という事実が実験によって証明されているのです。
もちろん個人の能力の差や情報の覚えやすさによる影響もありますので、復習せずとも1回で覚えられる場合も当然あります。
しかし、間違いなく言えることは復習によって情報を繰り返し脳にインプットすることで記憶が定着しやすくなるということです。
また、1回で記憶が定着することはほぼないことを覚えておいてください。
1回で覚えようとしても覚えられず、ストレスがたまって勉強が嫌になってしまうかも…
エビングハウスの忘却曲線でも言われているように忘れてしまうことは当たり前の現象なのです。
1回で覚えようとせず、忘れてしまっても自分を責めずに復習を前提とした学習計画を立てるようにしましょう。
五感を活用する
視覚だけでなく聴覚や触覚など五感をフルに使って情報をインプットすることで、脳をたくさん刺激しましょう。
声を出して情報を読み上げることで聴覚を、書き出すことで触覚を使って覚えることも取り入れてみるといいでしょう。
味や匂いに関する情報の暗記では、味覚や嗅覚を使って実際に食べたり嗅いだりしてみるとイメージしやすいですよね。
情報を認知する方法については人それぞれ得意不得意があります。
これを認知特性と呼びます。
自分の認知特性を知り「どのような方法で情報をインプットするのが暗記しやすいか」自分に合った方法を見つけましょう。
ただし、情報の8割は視覚から吸収する言われているように、やはり見て覚えることは最も重要です。
僕は基本「見る」「聴く」が中心で、書いて覚えることはあまりしませんが、どうしても覚えられない場合は行います。
その際は、覚えたい情報を「できる限り小さく書く」ことをします。
小さく書くためにはかなり集中して書く必要があるし見る必要があるので覚えやすくなると思っています。
記憶した情報をアウトプットする
脳に記憶(インプット)した情報を思い出す(アウトプット)までできて初めて「暗記できた」と言えます。
したがって、インプットだけでなくアウトプットも同じように訓練する必要があります。
問題集の問題を解くなどの作業によって繰り返し記憶した情報のアウトプットを行いましょう。
単語帳に取り組む、他人に話す、ノートに書き出す、など何でもいいので暗記したことを思い出す作業を繰り返し行ってください。
アウトプットを繰り返すことで、思い出すことを訓練することが大事です。
もしスムーズに思い出せない場合は、時間をかけて考えるのではなく、すぐに答えを見てしまいましょう。
何度も言いますが、記憶の定着には“繰り返し情報に触れる”ことが必要なんです。
思い出すことに時間を費やすよりも、すぐに答えを見て情報に触れる機会を増やした方がはるかに効率的に暗記できます。
❺情報への理解を深める
ただ丸暗記するのでは、暗記もおぼろげですぐに忘れてしまうでしょう。
その情報の意味や成り立ちまで理解を深めることで、記憶に深く刻むことができます。
暗記の対象となる文言や公式の原理原則を理解することは、記憶の定着に役立ちます。
また、暗記対象となる情報を構成する言葉や数値から目的の文言や公式を導き出すことも可能です。
最後に、“情報への理解を深めて強固な記憶をつくる方法”についてご紹介したいと思います。
覚えたことを他人に説明する
完璧に覚えた理解したと思っていたことでも、いざ他人に説明しようとするとうまく思い出せず、ちぐはぐな説明になってしまうことありませんか?
他人に説明することで、「覚えていない部分」「理解が浅い部分」が見えてきます。
また、他人への説明を繰り返すうちにどんどん説明がうまくなるといった経験もあるんじゃないでしょうか?
他人に繰り返し説明する過程で、情報に繰り返し触れることで記憶が定着し、頭の中が整理されて情報への理解が深まるからです。
話す相手がいないなら独り言でもいいので誰かに説明しているつもりで話してみましょう。
情報への理解がグンと深まり、強固な記憶をつくることができます。
公式は成り立ちまで理解する
公式はその成り立ちまで理解して覚えると応用が効きます。
ここでは、理想気体の状態方程式(PV=nRT)の覚え方を例に挙げて説明しますね。
n [mol]の粒子がV[ℓ]の体積を持った容器に入っている状況を想像してください。
また、容器の中はT[K]の温度下にありP[atm]の圧力が発生しています。
ここで、極端に粒子のmol数を増やしてみるとどうなるか考えてみましょう。
容器の中は粒子でいっぱいになり、粒子同士がギュウギュウと押し合うことになりますよね?
つまり、「粒子のmol数を増やせば圧力が上がる」ということがわかります。
また、この状態で容器の大きさを大きくして体積を増やしたらどうなるでしょうか?
粒子間に隙間ができることで圧力が下がりますよね?
つまり、「体積を増やせば圧力が下がる」ということがわかると思います。
これらをもっと数学的な表現で言い直すと「nとPは比例する、VとPは反比例する」となります。
同時にこれらの特性から公式を導くことも可能です。
「nとPは=を挟んで左辺と右辺に分けて配置され、PとVは同辺に配置されていなければならない」ことがわかるからです。
たった2つ考えただけで「PV=n」ここまで公式を再現することができました。
このように、公式の成り立ちがわかればその特性を理解することはもちろん構成要素から式自体を再現することも可能です。
数値や定義は設定根拠を理解する
数値や定義については「なぜそう決められているのか?」を理解することで記憶が曖昧でも試験問題の答えをある程度予想できます。
例えば建築士の試験では、適切な手すりの直径や公共トイレの男性小便器の間隔などの数値が出題されます。
手すりの直径は握りやすさを考慮して決められていることを知っていれば、だいたいの寸法を予想することができます。
小便器の間隔は隣り合う人とぶつからないように考慮していると知っていれば、肩幅以下の数値にはならないことがわかります。
このように予想して答えの範囲をある程度絞り込むことができれば、特に選択問題では有利ですよね。
近年、多くの資格試験では採点の効率化を目的としてマークシートでの解答形式を採用しています。
マークシート形式の試験では、必然的に選択問題が多く出題される可能性が高くなることは誰でもわかります。
以上のことからも、数値や定義の設定根拠を理解することの重要性がわかっていただけるかと思います。
まとめ
時間のない中、最後まで読んでいただきありがとうございます。
とにかく暗記で最重要なのは“情報に繰り返し触れること“です。
時間が許す限り情報のインプットとアウトプットを繰り返しましょう。
そしてその方法は自分の認知特性に合わせて行うのがベスト!
一度で覚えようとせず、復習を前提とした学習計画を立てて進めましょう。
ぜひ、本記事の内容を実践いただき、試験合格を目指してがんばってください。
良いご報告が聞けることを楽しみにしています。
その他の効率的な資格勉強方法についても、詳しく知りたい方はこちらのまとめ記事をどうぞ。
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